認知症が世界を変える

認知症の傍に四半世紀。日々医療の現場で認知症に思う、私の現在・過去・未来。

『認知症』とは何だ?

そもそも「認知症」という日本語は何を示すのか?

 

勉強会用のスライドをつくる度に自分の中で沸き起こる混乱を、どう頑張っても長らく上手く言語化できなかったことが、私の認知症への対応をどこかで曖昧にしていたように思う。

 

一般的に認知症という言葉は、

①病気の名前

②一旦発達した認知機能が、病気によって低下して日常生活に支障をきたした状態

概ね以上、二つの意味を持たせて使われる。

 

アルツハイマー認知症が原因で物忘れが酷くなると、大切なものを失くしたりします。そしてそれを人のせいにしたりします。」

よく聞くこの混乱した言葉の用い方が、私の混乱を増強するそもそもの原因だと気付いたのは、自分の感覚を言語化する術(主にNLPにおけるメタモデル)を学んだ今になって漸くであった。

この学びどころ満載の文章の分析は、是非別の回にじっくり行うとして、今の時点で理解したと思っていることは、定義すなわち公式とは、使い勝手を考えて応用しながら使えばいい、という学生レベルの前提である。そして、「認知症」の説明ができたところで何も解決しないと言う事である。

 

この発見がどの様に役に立ったかと言うと、最近ではやはり運転免許失効判定問題に対してが大きい。以下次号。